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はじめに
2026年12月25日より、「日本版DBS(こども性暴力防止法)」が施行されます。これは、子どもと関わる仕事に就く方について、性犯罪の前歴がないかを確認する仕組みです。児童発達支援や放課後等デイサービスは、この制度の「義務対象事業者」に含まれており、対応が求められます。
制度施行後は、新しく職員を採用する際、原則として「業務を開始する前」に性犯罪前歴の確認手続きを済ませることが義務となります(※やむを得ない欠員補充等のための特例措置あり)。 この手続きは専用のオンラインシステムを通じて行われます。制度施行後の採用や配置を円滑に行うため、各事業者様には「2026年4月末頃まで」に、「GビズIDプライムの取得」を完了させておくよう通達が出ています。
1.そもそも「GビズID」とは?取得する事務上のメリット
「GビズID」とは、法人代表者や個人事業主が、1つのアカウント(IDとパスワード)で国や自治体の様々なオンライン行政サービスにログインできる「共通の認証システム」です。 今回の日本版DBS(こまもろうシステム)だけでなく、取得しておくことで施設運営において以下のような大きなメリットがあります。
- あらゆる手続きが1つのIDで完結: 社会保険手続き(e-Gov)や補助金申請(Jグランツ)、介護サービス情報公表システムなど、240以上の行政ウェブサイトで共通して使うことができます。
- 押印や本人確認書類が不要に: ID発行時に一度だけ代表者の身元確認を行うため、その後の各オンライン手続きにおいて、都度印鑑証明書などの本人確認書類を提出する手間が省けます。
- 有効期限・更新手続きはなし: アカウントは最初に1つ取得するだけでよく、毎年の年度更新や有効期限の管理といった煩わしい作業はありません。
このように、GビズIDは今後の施設運営における事務負担を大幅に軽減する強力なツールとなります。
2. 郵送不要・最短即日!「オンライン申請」に必要な4つの準備物
GビズID(プライム)の申請には書類を郵送する方法もありますが、審査に数週間を要する場合があります。そのため、代表者様のマイナンバーカードを活用した「オンライン申請」をおすすめします。印鑑証明書の取得や郵送の手間がなく、最短即日でアカウントが発行されます。事前に以下の4点を手元にご準備いただくと、手続きがスムーズです。
- マイナンバーカード(有効期限内で、署名用電子証明書が有効なもの)
- スマートフォン(事前に「GビズIDアプリ」をインストールしておきます)
- パソコン(申請情報の入力画面として使用します)
- 2つの暗証番号(マイナンバーカード発行時に設定した「4桁の数字」と「6〜16桁の英数字」) ※法人の場合は、13桁の法人番号の入力も求められますので、併せてご確認ください。
3.【3ステップ】GビズID(プライム)オンライン申請の手順
具体的なオンライン申請は、以下の手順で進みます。パソコンとスマートフォンを連携させながら行うのが特徴です。
- STEP1:パソコンで基本情報の入力 :パソコンからGビズID公式サイトにアクセスし、「GビズIDプライム作成」からオンライン申請に進みます。法人の基本情報やメールアドレス、連絡先等を入力すると、パソコンの画面上に「QRコード」が表示されます。
- STEP2:スマートフォンで電子署名(マイナンバーカードの読み取り): スマートフォンの「GビズIDアプリ」を起動し、パソコン画面のQRコードを読み取ります。アプリの指示に従ってマイナンバーカードをスマートフォンにかざし、暗証番号を入力することで、本人確認(電子署名)が完了します。
- STEP3:アプリ認証の紐付け: 署名が完了すると、パソコン画面に新しいQRコードが表示されます。これを再度アプリで読み取り、アプリ上に表示された「6桁のワンタイムパスワード」をパソコンに入力すれば、申請は完了です。
4.取得後の流れ:今後の「事業者情報登録」へ向けて
2026年4月末頃までにGビズID(プライム)を取得した後は、続くステップとして、所轄庁を通じた「こまもろうシステム(こども性暴力防止法関連システム)への事業者情報登録」が行われる予定です。 この登録作業や今後の犯罪事実確認においても、今回取得したGビズIDを使用します。なお、代表者自身の「プライムアカウント」や個人のスマートフォンを施設内で使い回すことはセキュリティ上推奨されていません。担当者不在時でも実務が滞らないよう、代表者以外の実務担当者には専用の「GビズIDメンバー(第一管理者)」アカウントを発行し、安全に実務を分担できる体制を整えておくことをおすすめします。
おわりに
日本版DBSへの対応は、採用フローの見直しや就業規則の改定、情報管理規程の整備など、施設全体で取り組むべき実務が多く存在します。 まずはその第一歩となるIT環境の準備として期限内にGビズIDを取得し、今後のこども家庭庁からのガイドラインに合わせて、順次、安定した施設運営に向けた規程の整備を進めていきましょう。