はじめに
大阪市でグループホームを計画されている障がい福祉サービス事業者の皆様へ。本補助事業は、新たなグループホームの創設や、既存施設へのスプリンクラー設備設置を支援する制度です。ここでは、制度の概要や補助率・上限額など、事業計画の参考になる情報を整理します。詳細については必ず大阪市の公募要項・要綱をご確認ください。
1.補助対象となる事業内容
本事業には大きく分けて2つの対象があります。
①グループホームの創設(新築)
大阪市内で新たにグループホームを新築する事業。
②既存グループホームのスプリンクラー設備整備
市内で運営中のグループホームにおけるスプリンクラー設置工事。
2.対象となる事業者様および要件
事業者要件
- 障害福祉サービス事業(共同生活援助)の指定を受けている法人、または指定準備中の法人。
入居者・運営要件
- 入居予定者は原則として大阪市の支給決定・措置決定を受けている方。
- 重度障がい者(支援区分5または6)を新たに受け入れる場合に補助対象となります。
3.補助率および補助限度額
(1)グループホーム創設(新築)
- 補助率:補助対象経費の3/4
- 補助限度額:
基本は最大約3,070万円(国の基準額と実支出額の3/4のいずれか低い額) - 条件に応じて上限額に加算あり
- エレベーター設置:最大約243万円加算
- 短期入所併設(定員3名以上):最大約1,350万円加算(2名以下は最大約675万円)
※詳細な基準額や加算条件は要綱でご確認ください。
(2)スプリンクラー設備整備
- 補助率:補助対象経費の3/4
- 補助限度額:3,000千円(約300万円)
- 補助対象経費の3/4と、「設置面積×国の基準単価×3/4」のいずれか低い額が適用されます。
4.申請スケジュール・提出方法
募集期間と期限
- 整備計画概略票の提出期限:令和7年8月25日必着
- 交付申請書類の提出期限:令和7年9月25日必着
申請の流れ(概要)
- 整備計画概略票の提出(メールまたはFAX)
- 市から詳細様式が交付
- 必要書類一式の提出
- 市による選考・交付決定
- 工事実施
- 実績報告・補助金請求
- 補助金確定・交付
5.補助対象となる経費
- 創設:建物建築に関わる工事費等(国の基準額の範囲内)
- スプリンクラー整備:スプリンクラー設備の設置工事費用
※他の補助制度との併用不可の場合あり。
6.まとめ
大阪市の「グループホーム創設・スプリンクラー設置補助事業」は、重度障がい者の暮らしの場を確保し、安全性を高めるための制度です。グループホーム創設は最大約3,070万円(条件により加算あり)、スプリンクラー設置は最大300万円が補助されます。申請には事前協議や期限厳守が求められますので、要綱を確認のうえ計画的に進めることが重要です。
◆令和8年度大阪市民間社会福祉施設等施設整備費補助事業(グループホームの創設〔新設〕・スプリンクラー設備)の募集について