障がい児通所施設では、子どもたちの健康を支えるために、適切な食事の提供が求められています。そのため、食事提供に関する加算制度が設けられており、「食事提供加算Ⅰ」と「食事提供加算Ⅱ」の2種類が存在します。今回は、それぞれの加算内容や算定単位数について説明します。
食事提供加算Ⅰとは?
食事提供加算Ⅰは、施設内で調理された食事を提供する場合に算定できる加算です。この加算を受けるためには、栄養バランスに配慮した食事を提供することが求められます。また、衛生管理の徹底や、子どもたち一人ひとりの食事の特性に合わせた対応も重要です。
-
算定単位数:1回あたり 20単位
-
算定条件:施設内で調理された食事を提供すること
食事提供加算Ⅱとは?
食事提供加算Ⅱは、施設内での調理ではなく、外部から仕入れた弁当や給食を提供する場合に算定できる加算です。外部の食事提供業者と連携し、安全で栄養バランスの取れた食事を提供することが求められます。
-
算定単位数:1回あたり 10単位
-
算定条件:外部の業者から調達した食事を提供すること
栄養士との関わりについて
食事提供加算を適切に算定するためには、栄養士との連携が重要です。特に、食事提供加算Ⅰの場合は、施設内での調理を行うため、以下のような栄養士の関与が求められることがあります。
-
献立の作成・監修:子どもたちの栄養バランスを考慮した献立を作成し、必要に応じてアレルギー対応や個別対応を行う。
-
食材の選定:安全で適切な食材を選び、衛生管理を徹底する。
-
食育の推進:子どもたちに食の大切さを伝える取り組みを実施する。
施設によっては、専任の栄養士が在籍していない場合もありますが、その場合でも外部の栄養士と連携することで、より質の高い食事提供が可能となります。
まとめ
障がい児通所施設では、子どもたちの健康を支えるために食事提供加算制度が設けられています。
-
食事提供加算Ⅰ:施設内で調理した食事を提供(20単位)
-
食事提供加算Ⅱ:外部の食事提供業者から仕入れた食事を提供(10単位)
また、栄養士との連携を図ることで、より安全で栄養バランスの取れた食事提供が実現できます。施設ごとの状況に応じて、適切な加算の活用を検討してみましょう。