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障害児通所支援

【放デイ運営者様必見】令和6年度義務化!BCP未策定で減算も?運営指導で絶対に外せない「感染症対策」3つの重要ポイント

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はじめに

「次の運営指導、感染症対策は今のままで本当に大丈夫だろうか……」 「BCP(業務継続計画)が義務化されたけれど、具体的に何をどこまで準備すればいいのかわからない」

放課後等デイサービスの管理者・運営者の皆様、このような不安を抱えてはいませんか?

令和6年度の報酬改定により、感染症対策は単なる「衛生管理」ではなく、事業所の存続に関わる「重要な運営基準」となりました。対策を怠れば、運営指導で厳しい指摘を受けるだけでなく、基本報酬の減算(ペナルティ)という経営上の大きなリスクにも繋がりかねません。(BCP未策定減算は令和6年度から開始されましたが、令和7年3月31日までは経過措置があります)。

しかし、いざ準備を始めようと思っても、分厚い手引きや専門用語の並ぶマニュアルを前に、手が止まってしまう方も多いはずです。

そこで今回は、運営指導で必ずチェックされる「感染症対策」のポイントを分かりやすく解説します。

この記事を読めば、

  • 運営指導で調査員が「どこを見て、何を評価するのか」が分かります
  • 減算を避けるために最低限必要な「3つの準備」が整理できます
  • 当日慌てないための具体的なチェックリストが手に入ります

「指導対策」を、子どもたちとスタッフを守る「安心な事業所づくり」に変えるための第一歩として、ぜひ最後までご一読ください。

放課後等デイサービスで「感染症対策」が運営指導の重要項目になる理由

放課後等デイサービスの運営指導(実地指導)において、近年、感染症対策は「あれば望ましいもの」から「なくてはならない義務」へと大きく位置づけが変わりました。自治体の担当者がここを厳しくチェックするのには、明確な理由があります。

令和6年度報酬改定による「BCP(業務継続計画)」の義務化

令和6年度の報酬改定により、BCP(業務継続計画)の未策定に対する基本報酬の減算(ペナルティ)が完全に適用開始となりました。

BCPとは、簡単に言えば「感染症が大流行しても、大切な福祉サービスを止めないための準備」のことです。放課後等デイサービスは、子どもたちの居場所であり、保護者の就労を支えるインフラでもあります。そのため、「スタッフが感染したから休みます」と簡単に閉所するのではなく、あらかじめ「どうやって事業を継続するか」を決めておかなければなりません。

現在、このBCPが未策定の事業所に対しては、基本報酬の減算が適用されます。つまり、対策を怠ることは、子どもたちの安全を脅かすだけでなく、事業所の経営に直結するリスクとなっているのです。

BCP(業務継続計画)とあわせて、『感染症の予防及びまん延の防止のための指針』の整備も必須です。運営指導では、計画を作っただけでなく、『計画に基づいた研修・訓練を実施しているか』が減算回避の決定的な分かれ道となります。

運営指導(旧実地指導)で必ずチェックされるポイント

運営指導で自治体が見ているのは、「消毒液が置いてあるか」といった表面的なことだけではありません。「組織として、計画的に動けているか」という仕組みの部分を重視しています。

具体的には、以下の3点が揃っているかが問われます。

  1. 形だけのマニュアルになっていないか: ネットの雛形をコピーしただけではなく、自所の建物や動線に合わせた実践的な内容になっているか。
  2. 定期的な話し合い(委員会)をしているか: 現場のスタッフがリスクを共有し、対策をアップデートしている記録があるか。
  3. いざという時の訓練をしているか: マニュアルを読むだけでなく、実際に防護服を着る練習や、消毒の手順を確認する研修を年度内に行っているか。

運営指導の場では、これらの「実施記録(エビデンス)」が厳格に確認されます。感染症対策を整えることは、単なるルール遵守にとどまらず、「危機管理がしっかりできている信頼できる事業所」であることの証明書とも言えるのです。

運営指導対策として準備すべき「感染症対策」3つの柱

運営指導で「しっかり対策ができている」と認められるためには、現場の頑張りだけでなく、それを証明する「仕組み」が必要です。具体的には、以下の3つの柱を整えておきましょう。

1. 感染症対策マニュアルの整備と周知

まずは、事業所の「ルールブック」となる「感染症対策指針」と「BCP(業務継続計画)」が必要です。 これらは別の書類ですが、現場では連動して動くものです。運営指導では「BCPが策定され、かつ研修・訓練が行われているか」が減算回避の要件となります。運営指導では「このマニュアルの内容をスタッフ全員が知っていますか?」という点が問われます。

  • 自所に合わせたカスタマイズ: 「汚れた衣類はどこで洗うか」「隔離が必要な子はどの部屋で待機してもらうか」など、自分の事業所の図面に合わせた動きを書き込みましょう。
  • 手に取れる場所への設置: 誰でもすぐに見られる場所に置き、特に重要な「嘔吐物の処理手順」などは壁に掲示しておくなどの工夫が有効です。

2. 委員会の開催と議事録の保管(3ヶ月に1回以上

「感染症及び食中毒の予防及びまん延の防止のための対策を検討する委員会」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、要は「定期的な情報共有の場」です。 放課後等デイサービス(通所系サービス)では、おおむね3ヶ月に1回以上の開催が求められています。管理者や児発管、現場スタッフが集まって話し合いを行います。

話し合う内容: 「最近流行っている病気の確認」「備蓄品の期限チェック」「手洗い指導をどう楽しく行うか」など、身近な議題で構いません。

  • 議事録が命: 運営指導では「話し合った証拠」が求められます。いつ、誰が、何を話し合い、何を決めたのかをA4用紙1枚程度にまとめ、必ず保管しておきましょう。

3. 職員向け研修および訓練(シミュレーション)の実施

マニュアルを作り、会議をするだけでなく、実際に「動けるか」が最後の柱です。

  • 研修: 外部の講習に参加するだけでなく、事業所内でマニュアルを読み合わせる勉強会も立派な研修です。
  • 訓練(シミュレーション): 年に2回以上、実際に動いてみる機会を作ります。「もし今、室内で子どもが嘔吐したら?」という場面を想定し、防護服(ガウンや手袋)を正しく着脱する練習をしましょう。

これらを実施した際は、研修資料や当日の様子を撮影した写真を残しておくと、運営指導の際に「ここまでやっています」と自信を持って提示できる強力なエビデンスになります。特にBCP未策定減算を避けるためには、計画を作るだけでなく、この「研修・訓練の実施記録」が必須条件となります。また、「感染症予防の訓練」と「BCP(業務継続計画)の訓練」は、それぞれ実施が求められますが、これらは一体的に(同時に)実施することが認められています

運営指導当日に慌てないための「感染症対策チェックリスト」

運営指導の日程が決まると、どの事業所様も準備に追われるものです。特に感染症対策は、日々の活動の中に組み込まれているため、「書類はあるけれど、現場の実態と合っているか不安」という声をよく耳にします。当日、調査員に自信を持って説明できるよう、以下のチェックリストで最終確認を行いましょう。

設備・備品面のチェック

まずは、目に見える「現場の状態」を整えます。調査員は事業所内を歩いて確認するため、視覚的な対策が重要です。

  • 手洗い・消毒の掲示: 洗面台に正しい手洗いの手順が貼ってありますか? 子どもたちが意識できる環境作りが評価されます。
  • 備品の効果と期限: 消毒液やハンドソープの有効期限が切れていませんか? また、使いかけの容器が汚れていないかも確認しましょう。
  • 隔離スペースの確保: 子どもが発熱した際、他のお子さんと離れて待機できる場所(ついたてやカーテンでの仕切りも可)がすぐに用意できるか確認してください。
  • 換気の徹底: 定期的に空気を入れ替えているか、窓の開放や空気清浄機の稼働状況をチェックされます。

書類・記録面のチェック

「実施していること」を証明するのはすべて書類です。整合性が取れているかを確認しましょう。

  • 健康チェック表: 子どもたちの検温記録はもちろん、「職員の健康管理記録」が漏れなく記入されているか。ここが意外と見落とされやすいポイントです。
  • 清掃・消毒の記録: 毎日の手すりやおもちゃの消毒など、誰がいつ行ったかの記録が残っていますか?
  • 研修・訓練の記録: 実施した日付、参加者名、内容(資料や写真)がセットでファイリングされているか。
  • BCP(業務継続計画)の備え: 策定したBCPに基づき、緊急連絡先リストや備蓄品の在庫表(マスク、ガウン、使い捨て手袋など)が最新の状態になっているか。
  • 職員の健康診断結果の保管(年1回)

運営指導は「間違いを指摘して罰する場」ではなく、「適切に運営されているかを確認する場」です。もし不足している点に気づいたら、当日に向けて今から準備を整えれば大丈夫です。このチェックリストを使い、スタッフ全員で一度事業所内を見回してみることをお勧めします。

よくある指摘事項と改善案

運営指導の際、多くの事業所様が「しっかり準備したつもり」でも指摘を受けてしまうポイントがあります。よくある失敗パターンを知り、先回りして対策を打っておきましょう。

マニュアルが「雛形のまま」になっていませんか?

最も多い指摘の一つが、マニュアルが実態と合っていないことです。ネット上の見本をそのまま印刷しただけでは、「この通りに動けますか?」と問われた際に答えに詰まってしまいます。

  • 改善案: 事業所の「今の状況」を書き加えましょう。「防護服は廊下の右側の棚にある」「発熱した子は相談室で待機してもらう」など、具体的な場所や固有名詞をマニュアルに追記するだけで、格段に評価が高まります。

嘔吐物処理セットは「すぐに使える状態」ですか?

「処理セットは用意しています」と答えても、中身が不十分だと指摘の対象になります。いざという時に中身が足りないと、感染を広げる原因になるからです。

  • 改善案: 必要なもの(使い捨て手袋、ガウン、マスク、次亜塩素酸ナトリウム(嘔吐物処理には0.1%=1000ppm濃度が有効)、使い捨てペーパー等)を一式バケツなどにまとめ、「誰でも・1分以内に」持ち出せる場所に置いてください。あわせて、処理手順をイラスト付きでセットの中に同封しておくと、訓練もしやすくなり、指導員へのアピールにもなります。

委員会の記録が「開催しただけ」になっていませんか?

「委員会を開催しました」という報告はあっても、その中身が薄い(「感染症に気をつけましょうと共有した」だけなど)場合、形骸化しているとみなされることがあります。

  • 改善案: 「最近近隣の学校で流行っている病気は何か」「冬に向けて加湿器の掃除をいつ行うか」など、小さなことでも良いので「決めたこと」を記録に残しましょう。会議の様子を1枚写真に撮って議事録に貼るだけでも、実施の説得力がぐっと増します。

運営指導は、事業所の「弱点」を見つけるためではなく、より良い支援を行うための「健康診断」のようなものです。指摘を恐れすぎず、これらのポイントを一つずつ確認して、子どもたちが安心して過ごせる環境を整えていきましょう。

まとめ:感染症対策の徹底は、子どもたちの安全と事業所の信頼を守る

ここまで、運営指導でチェックされるポイントや具体的な対策についてお伝えしてきました。

感染症対策やBCP(業務継続計画)の策定と聞くと、「事務作業が増えて大変だ」「ルールを守らなければ罰則がある」といった、マイナスなイメージを持たれるかもしれません。しかし、本質的に大切なのは、「対策を整えることは、子どもたちの日常と、そこで働くスタッフの笑顔を守ることに直結している」という点です。

感染症対策は「最高の安心材料」になる

放課後等デイサービスを利用する保護者様にとって、お子様が安全に過ごせるかどうかは、何よりも優先される関心事です。 「この事業所は、もしもの時の備えがしっかりしている」「スタッフ全員が感染対策の訓練を受けている」という事実は、保護者様にとって大きな安心感に繋がります。運営指導のために整えたマニュアルや訓練の記録は、そのまま「選ばれる事業所」としての強力な信頼の証になるのです。

一歩ずつ、できることから始めましょう

「すべてを完璧にこなさなければ」と気負う必要はありません。まずは、以下の小さな一歩から始めてみてはいかがでしょうか。

  • 嘔吐物処理セットの中身を、今日スタッフと一緒に確認してみる。
  • 次のミーティングで、最近の流行状況について5分だけ話し合ってみる。
  • 手洗いの手順を、子どもたちが喜ぶような可愛いイラストに変えてみる。

こうした日々の積み重ねが、結果として運営指導の際にも「普段から取り組んでいる姿勢」として高く評価されることになります。

感染症対策を「義務」としてこなすのではなく、「自分たちの事業所をより良くするためのアップデート」と捉えて取り組んでいきましょう。もし、「何から手をつければいいか迷っている」「書類の作り方が合っているか不安」という場合は、一人で抱え込まずに専門家や地域のリソースを頼ることも一つの立派な対策です。

子どもたちが明日も元気に「ただいま!」と笑って来られる場所であり続けるために。今できる備えを、今日から始めてみませんか?

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